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ラズパイで医療従事者を支援——心臓病患者の記録と管理を効率化するデバイス「EKORA」

Raspberry Pi公式ブログが、心臓病患者の診療管理を支援するRaspberry Pi Zero W搭載デバイス「EKORA」を紹介している。イギリスのNHS(国民保健サービス)の心臓病専門医Alan Robertson氏とDougie Elder氏が開発した。

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両氏は、ペースメーカーや除細動器を使用している心臓病患者の記録が、紙ベースのため非効率になっていることに目を付けた。そこで、暗号化による守秘義務の遵守と、効率的な患者の記録管理による医療従事者の負担軽減を両立するEKORAを開発した。

心臓病患者の治療では、多数の患者リストやペースメーカーなどの医療機器のデータに、迅速かつ安全にアクセスする必要がある。従来の紙ベースのシステムだとミスが発生しやすく、記録や管理に多くの時間が割かれ、広く安全な保存スペースを確保する必要があった。Robertson氏は、Raspberry Piを使えば記録管理が簡単になり、また情報は暗号化して保存や送信できるためNHSセキュリティプロトコルに適合することに気付いた。

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これまでのシステムは、専用ラップトップに組み込まれたサーマルプリンターとロール紙を使いデータを印刷していたが、EKORAボックスの導入によりコンパクトかつ省電力の運用が可能になり、感染症対策の消毒にも対応できる。EKORAボックスはペースメーカープログラマー/リーダーの専用ラップトップと接続でき、Raspberry Pi Zero Wは基本的にフラッシュドライブとして機能する。立ち上がるとラップトップからのデータを保存するとともに、暗号化して安全にEKORAサーバーに送信する。

デバイスのコードはフィードバックを参考に改良が重ねられ、コンピューターの専門知識がなくても簡単に操作できる。EKORAは既に複数の医療機関に導入され、安全かつ信頼性の高い治療や、医療従事者の負担軽減などに貢献している。

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