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Raspberry Pi Picoを使って8ビットコンピューター「ZX Spectrum」のエミュレーターを自作

Raspberry Pi Picoを使用して、往年のホームコンピューター「ZX Spectrum」のエミュレーターを作製するプロジェクトをRaspberry Pi公式ブログが紹介した。

ZX Spectrumは、1982年に英Sinclair Researchが発売し英国を中心に人気を博した8ビットコンピューターだ。既にさまざまなZX Spectrumエミュレーターが存在するが、YouTubeチャンネル「Bobricius」を運営するPeter Misenko氏は、2.8インチIPSディスプレイを搭載するRaspberry Pi Picoベースのハンドヘルドエミュレーター「PicoZX LCD」(以下、PicoZX)を自作し、2023年にインターネット上で公開した。

PicoZX

このプロジェクトは、オリジナルのZX Spectrumとは異なり、ディスプレイや十字コントローラーなど主要部分の大半をメインPCB上に集約している点が特徴だ。PicoZXには複数のバージョンがあるようだが、YouTubeチャンネル「What's Ken Making」は、「フルサイズ」バージョンと「スリム」バージョンの2種類について構築手順を解説する動画を公開している。

PicoZX

PicoZXの寸法は120×180mmで、メインPCB、前面プレート、底面プレートに加え、4つの側面フレームで構成。デバイスの上部中央に解像度240×320のIPSディスプレイが直接はんだ付けされている。十字コントローラーとボタンはそれぞれディスプレイの左右に配置されており、下部に位置するQWERTYキーボードの各キーにはそれぞれ6mm角(ステム高さ7mm)のタクタイルスイッチが取り付けられている。

PicoZX

PicoZXはmicroSDカードスロットを備え、フルサイズバージョンにはUSBポート、ジョイスティック/モニターを接続できるD-subコネクターなどが用意されており、Atari 2600用ジョイスティックにも対応しているようだ。解説動画では、レトロゲームを実際にプレイする様子も収録されている。

PicoZXはRaspberry Pi Pico上でZX Spectrumエミュレーターなどを実行しており、ZX Spectrumだけでなく、「Commodore 64」や「Atari 2600」など他社製レトロハードウェアのエミュレートにも完全ではないものの対応しているという。

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