3台のRaspberry Pi 5を接続——Cephを使用したストレージクラスターを構築
2024/04/24 06:30
Raspberry Pi 5を複数台使用して構築するCephクラスターをRaspberry Pi公式ブログが紹介している。
Cephとはオープンソースの分散ストレージソフトウェアで、単一クラスターからオブジェクト、ブロック、ファイルレベルのストレージインターフェースを備えた統合ストレージサービスを提供する。
このプロジェクトは技術に詳しい上級者向けで、完成までに6時間を要したとのことだ。3台のRaspberry Pi 5(8GB)を使用して、TCP/IPプロトコルでアクセス可能な、堅固で拡張性があるストレージソリューションを構築している。
3台のRaspberry Piは1ギガビットスイッチを使ってプライベートネットワーク内で接続されており、ストレージには256GBのSSDを3枚使用。シンクライアントにはUbuntu Server 22.04ベースのRaspberry Pi 4を使用して稼働している。
Cephリリース18.2.0はDebian 12に対応しているので、このクラスターではDebian 12に対応する最新のRaspberry Pi OS「Bookworm」を使用している。
Hackster.io上のプロジェクトページでは、デプロイツールceph-deployを使用したCephストレージクラスターのデプロイ方法について解説されている。ceph-deployは設定手順の多くを自動化してプロセスを簡素化するものだが廃止予定となっており、ceph-deployを使用できないCephリリースもあるため、今後、cephadmユーティリティーを使用したストレージクラスター展開およびメンテナンス方法についてチュートリアルを作成する予定だとしている。