ラズパイで最長5kmの長距離通信——IoT向けノード/ゲートウェイデバイス「LoRaWAN」シリーズ
2024/05/01 06:30
IoTプロジェクト向けノード/ゲートウェイデバイス「LoRaWAN」シリーズがKickstarterに登場し、目標額の調達に成功している。
LoRaWANシリーズは、ライセンスフリーのISMバンドにおいて、ノンセルラーLPWAネットワークの構築が可能なデバイスシリーズ。LoRaWAN対応ネットワークサーバー「TheThingsStack」「Chirpstack」などに適応する、多彩なノードとゲートウェイを提供する。
広範な用途に活用できるノードとゲートウェイデバイスを合計8モデル用意しており、シームレスな接続を支援する。各デバイスには最適化したアンテナを搭載し、低消費電力で最長5kmの長距離通信が可能だ。
「LoRaWAN Gateway HAT」は、LPWANコンセントレーター「RAK5146」を搭載し、Raspberry Piに装着してLoRaWANゲートウェイとして利用できる。「LoRaWAN for Raspberry Pi Pico」は、LoRa用トランシーバーモジュール「RAK3172」やTFTディスプレイなどを搭載するLoRaWANノードデバイスで、Raspberry Pi Picoで動作する。他にもPCやSBCのUSB接続に対応する「LoRaWAN RP2040 USB Dongle」や、ブレークアウトデバイス、リレー搭載デバイスなどを提供し、多様なIoTプロジェクト向けにLPWAネットワークの構築を可能にする。
価格は、LoRaWAN Gateway HATが125ポンド(約2万4000円)、LoRaWAN for Raspberry Pi Picoが40ポンド(約7800円)、LoRaWAN RP2040 USB Dongleが37ポンド(約7200円)。2024年7月の出荷を予定しており、日本への送料はいずれも15ポンド(約2900円)だ。2024年5月4日までクラウドファンディングを実施しており、4月26日時点で500ポンド(約9万7000円)の目標額を上回る約5700ポンド(約111万円)を集めている。