本書はRaspberry Piを使いこなすための入門書だ。前著「これ1冊でできる！ラズベリー・パイ 超入門 改訂第7版」をベースに、Raspberry Pi 5への対応など、内容を刷新している。

プログラミング面ではScratch3とPython3を用いて解説し、書籍内で解説したプログラムはサポートページからダウンロードして入手できる。電子工作で用いる部品の解説や、電気の基礎知識、そして実践方法についても解説する。LEDの点灯、スイッチによる入力などから、I2C機器、そしてセンサーとカメラにWebサーバーなどを組み合わせた応用例まで触れる。

同書は全8章構成。Part2「Raspberry Piを動作させよう」では、起動用microSDカードの設定やRaspberry Piの初期設定および起動などについて解説する。また、Part4「小型LinuxマシンとしてRaspberry Piを利用」では、小型クライアントマシンやウェブサーバー、ファイル共有サーバーとしてRaspberry Piを利用する方法について取り扱う。さらに、Part6「電子回路をRaspberry Piで制御する」では電子回路の操作に加え、電子部品の購入やLEDの点灯／点滅などについても解説する。

なお同書が対象としているのは、Raspberry Pi機種は、GPIOが40ピンのRaspberry Piの大部分となる。対象外となるのは、GPIOが26ピンのRaspberry Pi Model A、Model BやCompute Module、Raspberry Pi Picoなど。

これ1冊でできる！ラズベリー・パイ 超入門 改訂第8版の著者は福田和宏氏。B5変型版288ページで、価格は3025円（税込）だ。