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アンティークラジオにインスパイアされた筐体デザイン——ラズパイ搭載ストリーミングラジオ

Raspberry Pi Zero Wを使って、音楽をストリーミング再生するアンティーク風「ラジオ」を自作するプロジェクトをRaspberry Pi公式ブログが紹介した。

DIY系YouTubeチャンネル「Tinkernut」の運営者は、現代のストリーミングラジオは便利だがデザインがつまらないと考えていて、美しいアンティークラジオのような外見と、現代の技術を兼ね備えたデバイスを自分で作ることにしたとのことだ。

DIY Vintage Spotify Radio

筐体のデザインは1938年製のアナログ時計付き木製ラジオから着想を得ており、ブラウザーベースの3Dモデリングツール「Tinkercad」で筐体の3Dモデルを作成し、各パーツを3Dプリントした。よりアンティーク風に見せるため、ハンマーでたたいたような質感に仕上がるスプレー塗料でパーツを塗装している。

音楽の再生はPythonベースの音楽サーバー「Mopidy」を利用しており、保存した音楽ファイルの再生だけでなくSpotify、SoundCloud、TuneInなどの各種音楽配信サービスにも対応している。ただし、Spotifyを利用するにはあらかじめPremiumプランに登録しておく必要がある。また、オンライン音楽サービスLast.fmの開発者APIを利用して再生中の楽曲のカバーアートを1.8インチLCDスクリーンに表示できるようにしている。

スピーカーへの音声出力にはAdafruitのI2SモノラルD級アンプ「MAX98357A」を使用しており、Raspberry Pi Zero Wに直接差し込める拡張ボードのAdafruit「Perma Proto Bonnet」を使って、アンプやスピーカー、LCDスクリーンなどとの配線接続を簡素化している。

DIY Vintage Spotify Radio Tinkernut/YouTube

また、押しボタン機能付きロータリーエンコーダー2個を組み込んで、音量調節と電源のオン/オフをノブ操作でできるようにしており、アンティークラジオと同様の操作感を残すようにしている。

Raspberry Pi Zero Wのセットアップからスピーカーの設定、LCDスクリーンの実装、SSHによるソフトウェア管理やデバイスの起動確認などの詳細な解説や、3Dプリント用STLファイル、Pythonプログラムはインターネットで公開されている。

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