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飛行中のドローンに安定的に給電する、ワイヤレス給電メッシュネットワーク

スタートアップ企業の米Reach Powerは2024年5月23日、無線周波数(RF)を利用したワイヤレス給電(WPT: wireless power transfer)システムを開発し、無人航空機(UAV)に給電するデモの成功を発表した。

このシステムの開発は、米DARPA(国防高等研究計画局)のBAA(広域機関公示)資金提供プロジェクトに基づいて実施された。アメリカ航空宇宙局(NASA)でのデモでは、飛行中のドローンに向けて256Wの電力を照射した。

同システムは、送電側装置からの距離が約6mの範囲で飛行中のドローンに給電できる。デモでは、4台の送電装置がメッシュネットワークを構築して協調することで、ドローンに搭載された受電装置に50Wの電力を供給した。

この給電装置は、Wi-Fiのメッシュネットワークの動作と同じように、カバー範囲内にある機器に途切れることなく給電する。そのため、工場で稼働するロボットへの給電、建設現場での工具の充電、災害時の一時的な電力網の確立など、多様な用途がある。

他の利点として、送受信機間の電力レベルを上げることで到達距離を伸ばせる点が挙げられる。アルゴリズムを高度化することで、需要に応じて電力供給を最適化し、冗長性のあるバックアップ技術で耐障害性を確保する。

メッシュネットワークを構成するコンポーネントは、モジュール式で追加と削除ができる構造となっており、柔軟性と高い拡張性を備えている。

fabcross for エンジニアより転載)

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