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ファイバーレーザー溶接機を低価格でコンパクトに——「SLW700」を発売

smartDIYsは2024年6月13日、ファイバーレーザー溶接機「SLW700」の販売を開始した。

同社の従来製品である「SLW1500/2000」は水冷式だったが、SLW700は空冷方式のレーザー発振機を採用。水を入れるタンクが必要ないためその分軽量化し、コンパクトで持ち運びやすくなった。

SLW700の本体サイズは325×500×425mm、総重量は32kg。出力は700W、最大消費電力は2.2kWでトーチ自体も軽量化した。鉄、アルミ、ステンレスの場合、厚さ0.5~1.5mmまで対応しており高品質な溶接が可能で、試作品開発から生産まで幅広い用途に対応する。また、溶接機能以外にも錆(さび)取りや切断機能にも対応している。

さらに、レーザー照射点をレーザーポインターで表示する機能や、母材に多少の隙間が空いていても溶接を可能にするスイング機能など、溶接作業を手助けするさまざまな機能を搭載した。

SLW700は、2024年8月下旬より順次出荷予定で、価格は99万円(税抜)からだ。製品には本体やトーチの他、ノズルや保護レンズなどが付属する。なお、ワイヤーの供給装置はオプションとなる。

アーク溶接やTIG溶接はプラズマアークで発生した熱を使うのに対し、ファイバーレーザー溶接機は集光された「光」で熱を発生させて溶接する。しかし、これまでの機種は500万円以上と高価で、中小企業には導入のハードルが高かった。smartDIYsは開発から製造、販売までを自社で一貫して担うことでコストを抑えた。

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