新しいものづくりがわかるメディア

RSS


電気料金の節約ができる石みたいなスマートリモコン「Nature Remo Lapis」を販売

リモコン本体。デザインは自然石を3Dスキャンしたものがベースとなっている。

スマートリモコン「Nature Remo」シリーズを開発・販売するNatureは、新モデル「Nature Remo Lapis(ネイチャーリモラピス)」を発表した。2024年6月26日から自社の公式サイトで先行予約を受け付け、2024年7月5日から一般発売を開始する。

Nature Remoシリーズでは、スマートフォンアプリとデバイスが連動し、あらかじめ登録した家電を自動制御できる機能を提供している。新モデルのNature Remo Lapisでは外部デバイスとの同時接続台数を拡張する。

従来モデルのNature Remo nanoでは、スマートホーム向けの標準規格「Matter」を通じて接続できるデバイス数が3台だったが、Nature Remo Lapisでは20台に増加。加えて、Matterを介してドアの施錠制御デバイスにも対応し、Qrio LockやSESAME 5などのスマートロックデバイスをアプリから操作できる。その他、スマートスイッチ「SESAME Bot 2」やスマート照明「Hue」との連携にも対応する。

Nature Remo Lapisは温度・湿度センサーを搭載。無線LANや赤外線、Bluetooth Low Energyを介し、従来のようにあらかじめ登録した家電を制御できる。スマートフォン専用アプリで選択した3段階の節電強度に合わせて、エアコンの節電運転が可能になる。

室温を常時Nature Remo Lapisで計測し、1時間おきにエアコンの設定温度を制御する。加えてエアコンの稼働時間や節電運転の実施と完了率、節電制御している最中の室温と、節電制御をオフにした状態の室温などの条件を学習し、より効率的なエアコンの室温設定が可能になるという。エアコンの節電制御は最短2時間から8時間まで対応し、1日8時間節電を行った場合、月額最大2300円の電気料金の節約につながるとしている。

「Lapis(ラピス)」はラテン語で「石」を意味する。石のような形をした本体の外形は57×69×26mm、重量は28g。本体のコントロールはスマートフォン専用アプリが必要で、Matterを使用する場合にはiOS 16.5以上、もしくはAndroid 8.1以上のOSに対応したスマートフォンが必要だ。

本体価格は7980円(税込)で、Natureの公式サイトから事前予約した場合には1000円割引で購入できる。また、auエネルギー&ライフが提供する「auでんき」では、月額550円からNature Remo Lapisを利用できるサービスを既存の個人ユーザーに提供する。

なおNature Remo Lapisは今後もいつかの新機能を実装していく計画だ。外出中のエアコンの消し忘れを制御する機能や、熱中症リスクを通知する機能(いずれも2024年夏にリリース)、部屋の快適指数を表示する機能(2024年冬リリース)、ウェアラブルデバイスと連携し、バイタルデータを基にエアコン制御を最適化する機能(2025年ごろ)を順次リリースする。

記者発表会で説明するNature代表取締役 塩出晴海氏 記者発表会で説明するNature代表取締役 塩出晴海氏

都内で開催された記者発表会では、一連の機能を通じて消費者に「がんばらない節電」を提供したいと抱負を述べた。

Nature Remoシリーズはこれまでに65万台を販売し、Nature Remo Lapisを通じてシリーズ累計100万台の販売を見込む。

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る