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Arduinoで航空無線が聴ける——Arduino Nanoで制御するエアバンド受信シールド「SCARP」

Arduino向けエアバンド(航空無線)受信シールド「SCARP」がKickstarterに登場し、人気を集めている。

SCARPは、Arduinoに実装したSDR(ソフトウェアラジオ)でエアバンドを受信するArduino向け無線シールドだ。周波数合わせやスケルチレベルの調整をしなくても、航空機と地上との交信を簡単に聞くことができる。RFボード、I/Oボード、Arduino Nano、LCDディスプレイ(170×320)をスタックできるよう、小型化したデザインとなっている。

RFボードにはヘッドホンジャックとオーディオアンプ、音量コントロールを、I/Oボードにはタクタイルスイッチを搭載する。電源とスピーカー、アンテナは、自分で用意する必要がある。

航空無線のチャネル間隔は25kHzとナロー化された8.33kHzに対応し、1Hzレベルの分解能でチューニングが可能。受信のずれはオシレーターの調整で補正でき、LCDディスプレイには8チャンネルで受信中の周波数を表示する。デモ動画によると、100〜200km離れた地点にいる航空機の無線を受信できているようだ。

SCARPは、RF受信ボード単体を59ドル(約9500円)、完成品を129ドル(約2万1000円)で提供する。2024年10月の出荷を予定しており、日本への送料は40ドル(約6400円)だ。2024年7月1日までクラウドファンディングを実施中で、6月27日時点で3500ドル(約56万円)の目標額を上回る約1万8000ドル(約285万円)を集めている。

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