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使用済みペットボトルを3Dプリンター用フィラメントにリサイクルする「PETFusion」

使用済みのペットボトルをFFF方式3Dプリンター用フィラメントにリサイクルする「PETFusion」がKickstarterに登場し、出資を募っている。

PETFusionは、使用済みペットボトルをカットしてPETフィラメントに再成形できる装置だ。PETFusionの特色は、本体パーツを自分で3Dプリントし、3Dプリントできない電子機器などは自分で調達して組み立てるという点にある。組み立てや使い方に関する解説動画は提供され、メールでのサポートも受けられる。

PETFusion

使用方法は単純で、水で洗って乾かしたペットボトルの底部をはさみなどでカットして取り除き、カットした部分の一部を細い帯状に切り出してからカッター付きホルダーにセット。その後、切り出した帯状の部分をホットエンドに挿入して電源を入れ、先端をペンチで引き出して着色用チャンバーを通してからスプールに巻き付けるだけだ。トルク8ニュートンメートルのDCモーターがスプールを駆動して回転させ、切り出された帯状の部分を引き込んでいって1.75mm径フィラメントに再成形する。

PETFusion

組み立て後のPETFusion本体寸法は245×140×65mmで、着色用チャンバーに油性マーカーをセットすると、フィラメントに再成形する過程で着色できる機能も備えている。1.5リットルのペットボトルから約18g(約6m分)のフィラメントを生成できる。

PETFusion

PETFusion本体パーツの3Dプリント用STLファイル、組み立てに必要な部品のリスト、解説動画とメールサポートがセットになったキャンペーン価格は、29ドル(約4600円)。組み立て後のPETFusionを販売できる商用ライセンス付きセットも用意されており、価格は49ドル(約7800円)だ。配達予定は2024年7月となっている。

PETFusionは2024年7月16日までクラウドファンディング中だ。目標額1200ドル(約19万円)に対し、2024年6月26日時点で目標額を上回る約2000ドル(約32万円)を集めている。

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