プリントヘッド交換システム搭載——マルチマテリアル対応FFF方式3Dプリンター「PROFORGE 250」
2024/08/14 06:30
マルチマテリアル対応FFF方式3Dプリンター「PROFORGE 250」がKickstarterに登場し、目標額の調達に成功している。
PROFORGE 250は、プリントヘッド交換システムの搭載により、最大3種類のフィラメントを使った造形ができる3Dプリンターだ。クアッドコアXYモーションシステムや高温ノズル、完全密閉型デザインなどを採用し、高精細なモデルを高速造形できる。
プリントヘッド交換システムは、高流量プリントヘッド3台を交換しながら造形できる仕組みで、それぞれ異なる材料やカラーのフィラメントをセットすることで、マルチマテリアル/カラー造形に対応する。プリントヘッドごと切り替えるシステムとすることで、フィラメントのパージや温度設定の変更が不要なため、効率的なマルチマテリアル/カラー造形が可能だ。
プリントヘッドの最大流量は秒速30立方ミリメートルで、800mm/sの最高速度、6万mm/s2の最高加速度での高速かつ±0.1mmの高精細造形が可能。本体はデスクトップサイズながら最大造形サイズは250×250×250mmと大きく、丈夫なプラットフォームと透明アクリルパネルのエンクロージャーの採用により、安全性と一定温度の造形環境を確保する。機内は、70mmファンと活性炭ヒュームフィルターによる換気システムを内蔵する。
ノズルは300℃、ヒートベッドは120℃、チャンバー内は60℃まで設定でき、PLA、TPU、ABS、PVA、PC、ナイロンなどの材料に対応する。1080pの5メガピクセルカメラを搭載し、造形プロセスのモニタリングやタイムラプス動画の撮影が可能。本体に設置された5インチタッチスクリーンか、Wi-Fi経由でオープンソースソフトウェアMainsailによる操作ができ、CURA、Prusa Slic3r、Orca、Simplify 3Dなどのスライサーソフトに対応する。
PROFORGE 250は予定小売価格1099ポンド(約20万6000円)のところ、今なら数量限定早割価格849ポンド(約16万円)で入手できる。プリントヘッドは1台のみ搭載されており、アドオンで追加が可能。2024年11月の出荷を予定しており、日本への送料はキャンペーン終了後に決定する。2024年8月16日までクラウドファンディングを実施しており、8月9日時点で3万ポンド(約558万円)の目標額を上回る約6万ポンド(約1100万円)を集めている。