McDonaldsの最新店舗デザインの1つ「Touch Of Archery」は、独自のエンボス加工が施され、半球状で半透明のランプシェードが特徴のペンダントライトが店内を照らすイメージだ。しかし、知的財産権の所有に加え、短納期でスケーラブルなソリューションを求めていたため、既存のソリューションでは実現が難しかったという。また、高い耐久性とコストの優位性の両立も必要としていた。

特にランプシェードのオリジナルデザインは、独特なパターンのエンボス加工を施す必要があり、既存の製造方法では再現は不可能と考えていた。そんな中、ソーシャルメディアでPhilips MyCreationの3Dプリンティング技術を目にしたことから連絡をとり、両社は協力してサンプルの製作に取り掛かった。2回目のサンプルではほぼオリジナルに近いものができ、3カ月以内という異例の速さで最終版が完成したという。

McDonaldsはまた、2030年までに温室効果ガス排出量を60％削減するという、サステナビリティに対する意欲的なターゲットを設定している。持続可能な材料を使用する3Dプリンティングの活用は、目標の達成へ貢献するとともに、短納期のため在庫を持つ必要がないことから、コストの削減効果も期待できるとしている。