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75年前のRolls-Royce製航空エンジン「Merlin」がオークションにかけられる

Rolls-Royceが1949年に出荷した航空機エンジン「Merlin」がオークションに出品された。このオークションは、コレクター向けの自動車や自動車関連品などを専門とするオークションハウス英Iconic Auctioneersが手掛け、イギリスのSilverstone Circuitで現地時間2024年8月24日の午前11時に行われた。

Merlinエンジンは、第二次世界大戦中には戦闘機のエンジンとして活躍し、戦後40機近くの航空機に搭載された。今回出品されたエンジンはおそらくCanadair North StarやArgonautに搭載される予定だったとされている。博物館の展示品として2017年に購入され、このたびデンマークの大富豪が所有する企業Flying Enterpriseから提供された。

エンジンを専門に扱うFlight Engineeringが2年の月日をかけて再構築した。腐食抑制剤(グリースのような液体)で完全に覆われ、50年近く完全に保存されていたため、工場で作られたばかりのように仕上がった。

現在、このエンジンは英Brian James Trailersの特注トレーラーに搭載されており、専用コントロールパネルを装備している。米Hamilton Standardのプロペラも取り付けられ、その状態で実際に稼働している動画も掲載された。上空1万7500フィート(約5300m)で1660馬力を出力するこのエンジンは、地上の走行ではより強力だという。

トレーラーから取り外して、独立したディスプレイとしても使用できるように設計されており、どんなイベントにも持ち運び可能だ。さらにRolls-Royce Derbyのマニュアル、Flight Engineeringの情報、始動および作動の説明書、英Haynes Publishing Groupのマニュアルが付属している。

落札予想価格は4万~5万ポンド(約760~950万円)となっており、これにバイヤーズプレミアムが加わる。入札は会場ではもちろん、電話、オンライン、委託でも可能だ。

fabcross for エンジニアより転載)

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