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ラズパイでUHF RFIDを使おう——Raspberry PiやArduinoに対応したRFID拡張ボード「Rainy UHF」シリーズ

最大20mの範囲にあるタグを1秒で60枚読み取れるUHF帯RFIDモジュールと、同モジュールを搭載し各種SBCに対応した拡張ボード「Rainy UHF」シリーズがKickstarterに登場し、出資を募っている。

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Rainy UHFシリーズは、最大20mの範囲にあるタグを1秒で60枚読み取れるUHF RFIDモジュールを搭載する拡張ボードだ。Raspberry Pi、Raspberry Pi Pico、ESP32、Arduinoなどに対応し、在庫管理やセキュリティシステムなど、高度なRFIDアプリケーションに活用できる。

photo Rainy HAT for Raspberry Pi

各種ボードには、コンパクトなフォームファクターに高性能かつ高効率な設計を採用したUHF RFIDモジュールを搭載する。840~960MHzのUHF(極超短波)帯周波数を送受信するアンテナを搭載し、標準の通信距離は3.2mだが、SMAアンテナコネクターを利用すれば距離を延長できる。

photo RainyPi based on Pico

出力は18~26dBmの範囲で調整でき、 精度は±1dB。RSSI(受信信号強度インジケーター)対応により信号強度を高精度に測定でき、読み取りパフォーマンスを向上する。EPC Gen-2(ISO18000-6C)プロトコルのサポートにより、高信頼性かつ高効率な運用を保証する。

photo Rainy Shield for Arduino

「Rainy HAT」は、Raspberry Pi 3/4/5/Zero/Zero 2Wに対応し、40ピンGPIOに接続する。「RainyPi」はRaspberry Pi Picoを、「RainyFi」はWi-Fi/Bluetoothモジュール「ESP32 S3 WROOM-1」を搭載して動作する。「Rainy Shield」はArduinoのGPIOに直接接続でき、「Rainy Breakout」はSTM32、ATmega、MSP430G2452、ESP、STM8S103F3など、さまざまなマイコンやシングルボードコンピューターに対応する。なお、UHF帯RFIDは出力によっては特定小電力無線局とならない場合があるため、国内での使用については無線機器の登録要否など確認が必要だ。

photo Rainy Fi based on ESP32

Rainy HATとRainyPi、RainyFiは99ポンド(約1万9000円)、Rainy Shieldは92ポンド(約1万7700円)、Rainy Breakoutは89ポンド(約1万7100円)で提供する。2025年1月の出荷を予定しており、日本への送料はいずれも15ポンド(約2900円)だ。2024年10月6日までクラウドファンディングを実施しており、9月25日時点で1000ポンド(約19万2000円)の目標額を上回る約1300ポンド(約25万円)を集めている。

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