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人間がうつぶせ状態で装着して飛行できるドローン一体型の装具を開発するプロジェクト

人間がドローンを装着して飛行できるようにする装具(ハーネス)作成を目指すプロジェクト「Human Anatomy Drone Harness」がKickstarterに登場し、出資を募っている。

同プロジェクトは、人間が装着して上空を飛行できるように、ドローンと一体化したハーネス作成を目指している。このプロジェクトは、過去に特許取得した製品を開発したことがある父親とその娘2人の願望がきっかけでが始まった。ドローンを使って頻繁に大自然の空撮をするうちに、自分たちも空を飛ぶ感覚を体験できたらと話し合うようになり、それを実現するには自分自身をドローンに取り付ける必要があると思ったという。

Human Anatomy Drone Harness
Human Anatomy Drone Harness

ハーネスの胴体部と脚部とを結合する電磁結合技術やハーネスとドローンの一体化など、いくつかの複雑な技術面はまだ開発中だ。また、ハーネスのプロトタイプ開発においては胴体と股関節の屈曲に重点を置いて設計しており、飛行中の性能と安全性を実現するために実地試験を通じて改良を続けている。

人間がうつ伏せ姿勢で装着するハーネスの胴体部と脚部はヒンジ結合しており、飛行時にはうつ伏せ姿勢となり、離陸時や着陸時には腰から下の脚部が胴体部に対して自由に回転し、両足が直立した状態になるよう設計されている。

Human Anatomy Drone Harness We Can Fly/YouTube

斜面や高所を飛行できることから、さまざまな用途での使用を想定している。山岳地帯での捜索や緊急救助活動に加え、農地の環境調査や作物の生育状況モニタリング、遠隔地に設置されている電線のメンテナンス、高層建築物や風力タービンなどの検査、映画撮影やスポーツイベントなどでの空撮、さらにはテーマパークでのアトラクション利用などが利用用途として挙げられている。

今回のキャンペーンではアメリカ特許の一部継続出願(CIP出願)に必要な資金調達を主な目的としている。リワードには、PDF形式で高解像度の特許図面を入手できる「Blueprint Backer」の他に、特許図面に加えてナプキンの裏に手書きされたオリジナルの図面などを含むポートフォリオをPDF形式で提供する「Innovator's Portfolio」などがある。また、全てのリワードには製品を10%割引価格で先行購入できる権利が付属する。

Blueprint Backerの価格は25カナダドル(約2700円)、Innovator's Portfolioは100カナダドル(約1万1000円)で、出荷は2024年10月を予定している。

同プロジェクトは2024年10月10日までクラウドファンディング中だ。2024年9月25日時点で、目標額1万カナダドル(約106万円)を既に達成している。

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