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ラズパイとソニーが共同開発——イメージセンサー「IMX500」搭載AIカメラ「Raspberry Pi AI Camera」発売

Raspberry Pi財団は2024年9月30日、ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)が開発したインテリジェントビジョンセンサー「IMX500」を搭載したAIカメラモジュール「Raspberry Pi AI Camera」を発売した。

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SSSのイメージセンサーIMX500は、チップ上でAIによる画像処理を高速に行うことができるエッジAIセンシングデバイスだ。AIによる画像処理をIMX500が受け持つことで、Raspberry Piのプロセッサーに依存しないエッジAIアプリケーションの開発が可能になる。そのため、高性能なRaspberry Pi 5のみならず、標準カメラコネクターを備えるRaspberry Pi全モデルに対応する。

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ビジョンセンサーは、有効約1230万画素を配置した画素チップとAI処理機能を搭載したロジックチップの積層構造となっている。有効画素数は4056×3040(10fps)/2028×1520(40fps)、画素サイズは1.55μm×1.55μm、FOV(視野角)は76°でマニュアルフォーカス/オートフォーカスに対応する。AIカメラモジュールには、ニューラルネットワークとファームウェア管理用にマイコン「RP2040」を実装する。

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Raspberry Pi財団は2024年6月4日、13TOPSのAIアクセラレーター「Raspberry Pi AI Kit」を発表している。高性能で広範なAIモデルの実行が可能だが、Raspberry Pi 5のみに対応し、ビジュアルデータの取得には外付けのカメラを用意する必要があるなどの制約があるため、より利便性とコスパに優れたRaspberry Pi AI Cameraを開発した。

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同財団とSSSは2023年4月にパートナーシップを締結して以降、Raspberry Pi開発者コミュニティ向けに、SSSのエッジAIセンシング技術の提供を目指してきた。両社は今後もRaspberry Piと、エッジAIソリューション向けの開発/運用プラットフォームであるSSSの「AITRIOS(アイトリオス)」による連携を推進するとしている。

なお、スイッチサイエンスウェブショップでは、1万4190円(税込)で発売を予定している。

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