同製品は、200℃までの昇温が可能な高温チャンバーを搭載しており、PEEKやPEIなど高温環境下での造形が必要な高性能材料に対応する。

特にPEI材料は、材料の接着力を向上し成形内部応力を低減させるため、高温環境下で造形する必要があるが、同製品は推奨温度である180℃のチャンバー温度下で安定して造形可能だ。

チャンバー温度が180℃まで上がるのに必要な時間はわずか20分で、スピーディーに作業を進められる。チャンバー内が180℃に達しても、アクティブ空気冷却機能により、外部温度は40℃以下に保たれるため、長時間連続して安全に操作できる。

造形が完了した後は、モデルの焼鈍処理をプリンター内でそのまま実行できる。モデルを移動させる必要がないため、温度差によるストレスが最小限に抑えられ、高品質な仕上がりが得られる。なお、焼鈍設定はプリンターの画面から操作できる。

プラットフォームには、最大200℃に対応する航空機用グレードの高精度プラットフォームを採用。手動でのレベリングは不要で、精密な造形が可能だ。通常時の平坦度は0.05mmと高精度で、高温下（キャビティ温度180℃）でも0.1mmと高い平坦性を保つ。