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お店での試奏がちょっと不安な人に——ギター試奏ロボを島村楽器とペノテアスタジオが開発

島村楽器は2024年12月5日、ペノテアスタジオと共同で、ギター試奏ロボット「マティモ」を開発した。

島村楽器の従業員へのヒアリングで、客が楽器店でギターを試奏する際、「初心者の自分が弾いても大丈夫なのか?」「緊張する」「堂々と弾けない」といった不安を覚えているケースがあるということが明らかになったという。

そうした客の不安に着目して、ギター試奏の支援をしてくれるロボットを、ペノテアスタジオの代表である中村優生氏と共同で開発した。中村氏は、音を使ったエンタメガジェットや電子楽器の製作などを手掛けるクリエーター。

ギターの試奏は、液晶パネル下部のジャックにギターシールドを接続すると開始する。コードを液晶パネルに表示する他、演奏状況を感知する機能や、同製品が奏でるリズムに合わせて演奏できる機能も備える。

マティモにはギター音の入力および解析プログラムに加え、ロボットの表情(液晶パネル)を変化させるプログラム、ストーリーを推移するためのプログラムなど、複数のソフトウェアが搭載されている。

ハードウェアから出力される音声は、ペノテアスタジオの独自技術である「マテリアルハーモニクス」を採用している。「スピーカーによる音の“再生”ではなく、人間や動物のような存在感のある物質的な音を奏でることが可能となり、誰かとセッションした時のような温もりを感じられる」技術であるという。

現在は試奏サポート機能のみ実装されているが、今後はセッション機能などを追加予定だ。

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