新しいものづくりがわかるメディア

RSS


網膜に直接投影し日光の下でも鮮明に情報表示——リアルタイム翻訳も可能なスマートグラス「Halliday」

CES 2025で注目を集めたスマートグラス「Halliday」がKickstarterに登場し、目標額をはるかに上回るほど人気を博している。

Hallidayは35gの軽量設計で、世界最小をうたう3.6mmの光学モジュールや12時間以上持続するバッテリーを搭載し、度付きレンズにも対応するスマートグラスだ。

Halliday

モジュールは右目側のフレーム上部に組み込まれており、装着したユーザーだけが視界内の円形ディスプレイを認識できる仕組みだ。従来の導波管投影技術とは異なり、コンテンツを網膜に直接投影する独自技術の「DigiWindow」を採用しており、日光の下でも鮮明な視認性を確保できる。

視界を妨げることなく、周囲が見える状態を保ちながら、3.5インチスクリーン相当のディスプレイで情報を表示する。緑色の単色ディスプレイを採用し、従来のカラースクリーンよりも目の負担を軽減するよう設計されている。

Halliday

Hallidayは、顔の形や瞳孔間距離(PD)に対応する調整機能を搭載。モジュールを水平方向に動かして瞳孔間距離を合わせられるほか、垂直方向に動かしてディスプレイの表示位置を調節でき、近視や遠視のユーザーでもモジュールを回転させるだけで自分の視力に合わせてディオプター補正が可能だ。

さらに鼻パッド(鼻あて)を調整して、装着者にとって最適な位置でフレームをかけられるようにすることができる。シリコン製滑り止めパッド付きテンプル、滑り止め鼻パッドを採用しており、装着時に動いてもフィットしたままで適切な使用感を維持できる。

Halliday

また、会話の流れを理解し、適切なタイミングでアシストしてくれるAIアシスタント「Proactive AI Agent」機能を搭載している点も特徴だ。会話を聞き、コンテキストに応じた提案や情報サポートを提供し、ディスカッションやインタビュー、商談がより効果的に進行するよう手助けしてくれる。

さらに、あらかじめメモをアプリに読み込んでおくと、その内容を表示できるチートシート機能も搭載。プレゼンテーションや会議、インタビューの際に、付属のスマートリングやHallidayのテンプルで操作してスクロールさせながら見ることができる。さらに、40以上の言語に対応した翻訳機能も用意しており、ライブ字幕のようにリアルタイムで翻訳字幕の表示が可能だ。

Halliday
Halliday

Hallidayの特別早期割引価格は、スマートリング、マニュアル、収納ケース、充電ケーブルなどが付属して399ドル(約6万1000円)だ。日本への送料は無料で、出荷は2025年4月を予定している。

Hallidayは2025年3月9日までクラウドファンディング中だ。目標額2万ドル(約300万円)に対し、2025年2月18日時点で目標額を大幅に上回る約265万ドル(約4億380万円)を集めている。

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る