イベントレポート
ものづくりのジャムセッション「大品モノラボ」に参加してきた
Maker大集合!
品モノラボでは、毎回来場者がそれぞれの作品を持ってくるよう呼びかけている。会場はさまざまなMaker作品でごった返した。
その一部をご紹介したい。
■ みんなで協力!「2525発電」
2525発電は笑顔を発電するための作品だ。大きな円盤に発電機が搭載されており、円盤を回すことで発電する。電気は円盤中央に配置されたカメラに繋がっており、十分に電力がたまると1枚だけ写真を撮ることができる。これは2014年のサッカーワールドカップの際、近年まで内戦が続いていたコートジボワールの村で、子どもたちに電気を楽しんでもらうために日本の家電メーカのエンジニアたちが制作した作品だ。円盤を回してもすぐに電力はたまらない。写真を撮るのに十分な電力をためるためには、子どもたちは4~5人で協力する必要がある。電力がたまったとき、一緒に発電に協力した子どもたちが顔を寄せあって1枚の写真を撮ることができる。
動画がYouTubeにアップロードされているのでそちらもチェックしてみてほしい。
■ 天気をお知らせ「傘の家IoT」
傘を持った家がその日の天気を教えてくれる。これは実用も兼ねたインスタレーションだ。家に内蔵されたマイコンがWi-Fi経由でネットの天気予報と連動していて、天気に応じて傘の差す腕の角度が変わる。この家が傘を差しているのであれば、出かけるとき傘を持っていった方がいい。数年後の未来は、こんなオブジェが玄関に置いてあることが当たり前になるかもしれない。
■ 物忘れ防止デバイス「CUE」
CUEはものを「手に取る」「置く」という動きに連動して、スマートフォンの画面や照明が起動する作品だ。画像の作品は、トイレットペーパーがなくなると、スマートフォン画面にそれを表示してくれる。木製の台の中に重量センサが仕込んであり、Web経由でスマホと連動するようにしている。これがあれば忘れがちなトイレットペーパーを買うタイミングを教えてくれる便利なサービスだ。
この作品以外にも、鍵を置くと点灯する照明やビール缶を手に取ると「乾杯」と表示してくれる電子広告など、遊び心がありながら便利な作品を展示していた。