ものづくりラボ短期集中連載
3Dプリンタを改造しよう!——滑らかに送り出せるフィラメントリールホルダー
下駄とは?
次に下駄を作ります。
下駄とは、3Dプリンタの下に脚のように付けるパーツです。
柔らかいフィラメントでプリントした下駄を履かせることで、3Dプリンタ本体の振動、さらには設置してある机や台の振動を和らげ、受け流してくれます。振動が減ることで、積層がずれずにきれいにプリントできるようになるというわけです。
下駄の製作に必要なパーツのSTLファイルはここです。
「PolyFlex」という、ゴムのような弾性が特徴のフレキシブルフィラメントで、底面の四隅に付けるパーツを4つプリントします。こちらから購入できます。
柔らかく弾力のあるフィラメントはプリントの際、いくつかコツがいります。まず、押し出しづらいため、射出量を140%等、通常よりより大きくします。押し出しづらく、垂れやすいため、Speedを通常の半分から6割程まで遅くするとよいでしょう。
柔らかいので、指で軽く力を入れるとその部分が変形します。
下駄を、3Dプリンタの下に挟みます。
これで改造は終了です。
白いBS01+の下に、アクセントのようなオレンジ色の下駄がついていると、愛らしいですね。
今回は、フィラメントのリールが滑らかに回るようにしたり、3Dプリンタの下に柔らかい下駄を付けたりと、プリントする場所から遠いパーツで改造しました。改造するにつれて、自分だけの3Dプリンタになっていき、愛着がわいてきます。
次回の改造後、組み立て後の状態と改造後の状態でどれくらい造形に変化が出たかテストをしますので、お楽しみに!
(取材協力:ボンサイラボ)