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新製品レビュー

使い勝手が進化した「ダヴィンチ 1.1 Plus」と低価格な「ハンドヘルド 3Dスキャナー」をレビュー

コストパフォーマンスに優れたハンディ3Dスキャナ

XYZプリンティングとしては初めての3Dスキャナ製品となるハンドヘルド3Dスキャナーは、インテルのRealSenseテクノロジーを採用し、640×480ピクセル(30FPS)の解像度で対象を3Dデータ化することができる。

ハンドヘルド3Dスキャナーは、USBは3.0、CPUはCore i5以上で4Gバイトのメモリが必要など、ハードウェア要件は意外に高い。USB給電で動作し、バッテリは搭載していない。 ハンドヘルド3Dスキャナーは、USBは3.0、CPUはCore i5以上で4Gバイトのメモリが必要など、ハードウェア要件は意外に高い。USB給電で動作し、バッテリは搭載していない。
ボタンは1個だけ(左)。スキャンの開始/停止やモードの切り換えもこのボタンで操作する。手持ちでの使用(右)が前提だが、本体を固定し対象を回転させてスキャンすることもできる。 ボタンは1個だけ(左)。スキャンの開始/停止やモードの切り換えもこのボタンで操作する。手持ちでの使用(右)が前提だが、本体を固定し対象を回転させてスキャンすることもできる。
来店中だったアメリカのRhode Isiand School of Designの准教授Paolo Cardini氏をモデルにスキャン。重さは238gと軽いので片手で持っていても手が疲れることはなく、ノートパソコンを持って3Dデータ化の様子を画像で確認しながらスキャンするという使い方がしっくりする。 来店中だったアメリカのRhode Isiand School of Designの准教授Paolo Cardini氏をモデルにスキャン。重さは238gと軽いので片手で持っていても手が疲れることはなく、ノートパソコンを持って3Dデータ化の様子を画像で確認しながらスキャンするという使い方がしっくりする。
製品パッケージには専用ソフト(左)が同梱されており、このソフトを起動し、モードを指定して開始ボタンを押すだけでスキャンが始まる。スキャンされた3Dデータ(右)はSTLおよびOBJ形式で保存できる。 製品パッケージには専用ソフト(左)が同梱されており、このソフトを起動し、モードを指定して開始ボタンを押すだけでスキャンが始まる。スキャンされた3Dデータ(右)はSTLおよびOBJ形式で保存できる。
スキャンしたCardini氏の顔は3Dプリンター屋の壁になった。あえてスキャンを難しくするためにかけたサングラスも、きれいに再現されている。(写真提供:東京メイカー) スキャンしたCardini氏の顔は3Dプリンター屋の壁になった。あえてスキャンを難しくするためにかけたサングラスも、きれいに再現されている。(写真提供:東京メイカー)

実際にハンドヘルド3Dスキャナーを使用してみた印象を毛利さんに伺った。

「一般的に3Dスキャナは周りの環境によってノイズが乗ったりして3Dデータ化に時間がかかることがありますが、この製品は低価格であるにも関わらず高精度でスキャニングできるので、とてもコストパフォーマンスが高いと思いました」

一方で気になった点としては、「本体がコンパクトなだけに、ケーブルが邪魔に感じました。ダヴィンチ 1.1 Plusと同じように、Wi-Fi接続によるネットワークスキャナとしてコードレス利用ができるようになればいいなと思います。それと、対象物を回転させてスキャンすることもできるので、本体を三脚などに固定するねじ穴も付けて欲しかったですね」と、今後の進化に期待する。

ダヴィンチ 1.1 Plusとハンドヘルド3Dスキャナー。どちらも、これからものづくりをはじめようとしているユーザーにとっては注目の製品といえそうだ。 

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