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いろんな匠に会いにいく

LED全盛の今、梨衣名が東京の下町で白熱電球を作ってみた

密封する「封じ」

次の工程は「封じ」という作業だ。
継線で作った発光部分と、ガラス球(カバー)を特殊な機械で一体化する。

発光部分にガラス球をかぶせると下の部分が開いた状態なので、空気は出入り自由。バーナーで熱して、ステームのスカート部分とガラス球の口のあたりを熱でくっつけて、中を密封するのだ。

バーナーが一気に熱してガラスを融かし、ステームとガラス球が融合する。
ガラスの状態をよく見て、ベストなタイミングでとりあげなければならない。

まずは太陽くん。 まずは太陽くん。

最初は緊張ぎみだったが教えられたことを守り、シュッとタイミングよくとりあげた。

次は梨衣名さん。

負けていられません。 負けていられません。
太陽くんがいくぶん先輩風を吹かしつつ見守る。 太陽くんがいくぶん先輩風を吹かしつつ見守る。

ガラスが融けて混ざり合ってきた。

ちょうどのタイミングで取り上げる。 ちょうどのタイミングで取り上げる。

成功! ガラス球の口がふさがって密閉できた。

融合した下の部分も落ちた。

実際は、電極の通ったステームの中央のストロー部分が中とつながっているので完全な密閉ではないが、ひとまずそこ以外はすべて融合し、一体化したガラスのカバーとなった。

空気を抜いて真空状態をつくる「排気」

次の工程は「排気」。
空気を吸い出して、密閉した電球の中を真空にする作業だ。

みんなで排気台という機械の前に移動。

電球の下から伸びているステームのストローを「排気ホース」という棒にさすと、下から掃除機のように中の空気を吸い出すしくみ。

空気が入っている場合、高周波をあてると電気が流れて中が光る。
真空になるにつれ、光らなくなる。

各自、電球を排気ホースにさす。上からはバーナーで熱を送る。

絶賛排気中。
空気を吸い出すゴボゴボという音が聞こえる。
完全に排気されるまで、このくらいのサイズで10分くらい必要なのだそうだ。

排気完了。

 

飛び出したストローを切りおとす。

完全に真空状態の電球ができあがりました。

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