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羽ばたき飛行機製作工房・高橋祐介インタビュー

子供から大人まで夢中になる! 鳥のように飛ぶ「羽ばたき飛行機」

夏休みの子供向けワークショップや、Maker Faireで必ず話題になる「飛行機」がある。 大阪を拠点に活動する「羽ばたき飛行機製作工房」主宰の高橋祐介さんが作る「羽ばたき飛行機」だ。

高橋さんの羽ばたき飛行機は最小限のフレームとプラスチックフィルムの翼を組み合わせたもので、軽いものでは2g以下と非常に軽量なのが特徴。
動力はゴムもあればモーターのものもあり、ラジコンのコントローラで操縦するものやBluetoothを使ってスマホで操作するものまであり、子供から大人まで楽しめる飛行機キットだ。

制作過程やCADデータを自身のウェブサイトで公開し、3Dプリントサービスを利用すれば簡単に部品が手に入るようにしている一方で、実際に羽ばたき飛行機を組み立てるワークショップも積極的に開催している。

ワークショップは2013年だけでも延べ約500人もの参加者があり、テレビでもたびたび紹介されるなど注目を集めている。

子供も組み立て可能な羽ばたき飛行機ワークショップは親子でものづくり体験ができるワークショップとして人気だ 子供も組み立て可能な羽ばたき飛行機ワークショップは親子でものづくり体験ができるワークショップとして人気だ

fabcrossが取材した日も高橋さんは技術者派遣会社「メイテック」による名古屋でのワークショップに招かれ、「学研大人の科学マガジン」の付録として高橋さんが開発した「デルタ・ツイスター」を全員で制作。幼稚園児から50代のエンジニアまで一緒になって飛行機を制作、完成後に近所の公園に移動して大人も子供も笑顔で「デルタ・ツイスター」を飛ばしていたのが印象的だった。

そもそも羽ばたき飛行機って何?

「羽ばたき飛行機」は文字通り鳥のように翼を羽ばたかせて飛行する航空機で、「オーニソプター(Ornithopter)」とも呼ばれている。1490年にレオナルド・ダ・ヴィンチが鳥の飛翔を研究して設計した人力羽ばたき機が有名だ。

1903年にライト兄弟が固定翼機による有人動力飛行を実現してからは、羽ばたき飛行機は飛行機開発の主流では無くなったが、現在もさまざまな形で研究・開発が進んでいる。

羽ばたき飛行は、「バイオミメティクス(biomimetics)」と呼ばれる、生物の構造や機能を人工的に再現することで技術開発やものづくりに生かす技術研究分野の一つでもあり、超小型の無人飛行機などへの応用が見込まれている。鳥をモチーフにしたものだけでなく、トンボをモチーフにしたものや、ハチドリをモチーフにしたものも研究が進められている。

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