ドイツの人工知能リサーチセンターが開発中のサル型ロボットが二足直立に成功
2013/10/21 17:40
ドイツ人工知能リサーチセンターの四足歩行のサル型ロボット「iStruct」が、二足での直立に成功した。
ドイツ人工知能リサーチセンター(DFKI)は、人間の骨格から着想を得たサル型ロボットである「iStruct」に数多くのセンサーを取り付け、宇宙探索ロボットの研究を行なっているが、10月8日に公開したYouTubeのDFKI公式動画によると、二足での直立に成功したようだ。
DFKIでは、従来のロボットが、それぞれの脚が地面に対して1つの接触点しか持たないため、平面的な地形以外で動作するのが困難だという考えのもと、圧力、角度、距離など50以上のセンサーを脚に取り付け、自由度を持たせた複数のモーターによって、各脚が動的に複数の接触点を調整できるようなロボット「iStruct」を開発した。7月に四足歩行のデモンストレーション動画が公開されている。
7月に公開された「iStruct」の四足歩行デモンストレーション
このたび公開された「iStructが直立してバランスを取りながら腕を動かすデモンストレーション
DFKIのiStruct研究チームは、11月に東京で行なわれる人工知能システムの会議で発表を行なう予定とのことだ。