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英警察が3Dプリンタで作った銃部品を押収? いいえ、どうやら3Dプリンタの部品のようでした

英国のグレーターマンチェスター警察は、5日間で76人を逮捕した大規模捜査「オペレーション・チャレンジャー」の一環として、容疑者宅から3Dプリンタで出力された“銃の部品”を押収、制作した男を逮捕したと発表した。

Geek.comの記事によれば、“銃の部品”を作るのに使われた3Dプリンタは「MakerBot Replicator 2」であり、男は逮捕時に火薬の調合をしていたという。当局では、3Dプリンタによる銃部品は自宅で容易に製造できること、プラスチック製でX線検知をすり抜けられることなどから、犯罪組織に3Dプリンタ製の密造銃が広まることを懸念しているという。

ところがその後、押収した部品の写真が公開されると、これは“銃の部品”ではなくReplicator 2のアップグレード用部品を自身で出力したものとの見方が強まっている。

なお現在は、警察による逮捕・押収の発表記事は取り下げられ、現時点では明確に銃の部品だとは断言できないこと、同時に専門家による検査・鑑定を続けていることを公表している。

3Dプリンタの低価格と高性能化が進み、安いものでは数万円程度から容易に手に入るようになった現在、少なからず生まれている当局側の懸念によって引き起こされるトラブルも、増えていくものと思われる。

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