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極薄金箔上のナノアンテナで極小ホログラムを作成、光デバイス実現へ一歩

Purdue大学の研究者チームは2013年11月15日、頭髪の幅よりも小さなホログラム文字を作る技術を開発したと発表した。実際に100μm以下のサイズで「Purdue」という文字を表示させた。

この技術は、極薄の金箔上にV字型のナノアンテナ多数を形成したもの。このアンテナにレーザー光を当てるとナノアンテナの実際の表面よりも10μm上に「メタ表面(metasurface)」と呼ばれるホログラムが現れる。今回はアンテナを操作してメタ表面上に文字を表示させた。

この技術は現在各国で基礎研究が行われている光コンピュータ(電子ではなく光子を利用するコンピュータ)の実現に向け、光集積回路に必要な極小サイズの光処理デバイスの開発につながるという。

現在、ホログラムは紙幣やクレジットカードなどの偽造防止技術として広く利用されているほか、エンターテイメントやアートの分野で応用が広がっている。また将来の光コンピュータや新型ディスプレイなどに向けた研究が行われている。

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