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2013年度国内3Dプリンタ市場、前年度比2.3倍の150億円規模 矢野経済研究所調査

矢野経済研究所がまとめた国内3Dプリンタ市場調査によると、市場規模は2012年度(2012年4月~2013年3月、以下同様)から2013年度に大幅に拡大する。2012年度下期前後から、大手メーカーをはじめ新規参入メーカーから数十万円程度の低価格機が発売されたことで、企業だけでなく個人へと対象が広がり、さらにマスコミによる報道や特集などで認知度が極めて向上し、一気に市場が拡大したという。

(矢野経済研究所発表資料より) (矢野経済研究所発表資料より)

国内3Dプリンタ市場の規模は、2012年度には1692台(前年度比265.2%)、65億円(同157.6%、いずれも事業者売上高ベース)となった。2013年度には1万台(同591.0%)、150億円(同230.8%)に拡大すると見込んでいる。さらに、2016年度には2万台、240億円へ大幅に成長すると予測している。

同研究所によれば3Dプリンタは教育系用途が有望分野であり、工業系、美術系、医療系などの大学や高等学校、専門学校などで、現在主にデザイン確認や研修、訓練などに使われている。これは3Dプリンタメーカーが現在注力している市場でもあり、1台の導入で多数のユーザーが利用するため、稼働率が高く、普及啓発活動にもつながるという。

その他、工業・研究系用途や建築系用途、医療・福祉系用途など主要な需要分野でも安定して成長しており、100万円以上の高単価製品を中心に市場が形成されている。特に製造業では、他社との競争力向上に不可欠なアイテムとなってきている。試作品だけでなく、実製品の製作・製造への拡大も期待されているとしている。

この調査は2013年10月~12月に、3Dプリンタメーカー、有力販売代理店、造形サービス企業、商社等を対象に行なわれた。 

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