2013年の世界3Dプリンタ出荷台数は2012年の倍以上、2017年には10倍の31万5000台に——IDC Japan
2014/01/10 17:40
IT専門調査会社のIDC Japanは1月9日、世界3Dプリンタ市場の2017年までの予測を発表した。2013年の世界3Dプリンタ出荷台数は、3万1000台だった2012年の2倍以上の6万8000台になったと推定している。
現在、3Dプリンティングは、アーリーアダプターや趣味で利用するエンドユーザーだけでなく、ビジネスアプリケーションとして本格的に活用され始めている。コスト削減や市場投入期間の短縮といった利益をもたらすと考えられ、一般的な製造/研究開発分野だけでなく、航空宇宙、自動車、医療、歯科、教育、宝飾、娯楽といったさまざまな産業分野に拡大している。
従来のプリンタベンダーからの市場参入の動きも見られる。米Hewlett Packardは2014年半ばに参入の予定。コニカミノルタは主要メーカーの3Dプリンタを販売する契約をアメリカで結ぼうとしているという。
今後も市場は急速に拡大すると見られ、2012年から2017年にかけての年間平均成長率は出荷台数で59%、売上額では29%と予測している。つまり、2017年には出荷台数は2012年の10倍の31万5000台、売上額は27億ドル(約2832億円)近くになる見込みだ。関連サービスや消耗品の市場も急成長する。