SHINDOなど、リボンにLEDや配線を付ける技術を使ったLEDスポーツウエアを試作
2014/01/23 17:00
服飾繊維資材の製造販売事業を展開するSHINDOは、福井県工業技術センター、産業技術総合研究所(産総研)と共同で、電子テキスタイル製造技術を応用し、背中にLEDを配した夜間でも視認性の高いスポーツウエアの試作品を開発した。衣服類に簡単に照明機能をつけられるため、さまざまな夜間作業の安全性向上につながるものと期待される。
今回、開発したのはリボンの上にLEDと配線を製作する技術と、リボンを衣服に取り付けるための熱融着性と防水性をもつ材料による、樹脂加工技術からなる電子テキスタイル製造技術。開発では、福井県がリボンに配線を織り込む技術、産総研がリボン上の配線にLEDをハンダ付けする装置、SHINDOがリボンを衣服に取りつけるための樹脂加工技術を担当した。
LEDリボンは、薄くて軽量かつフレキシブルな照明材料。ウエア着用時も違和感がなく、熱融着で取り付けるため、縫い目がなくウエアの防水性、防寒(保温)性を維持できることが特徴。
SHINDOは2014年春からLEDリボンのサンプル出荷を行う予定。また、現在は電源にボタン電池を使用しているが、今後は用途に応じて充電式バッテリもそろえていく。産総研は、LED以外に温度や湿度などのセンサーをリボン上にハンダ付けする技術を開発し、さまざまな機能を持つリボンの実現を目指すとしている。