宇宙資源採掘船の設計と3Dプリントを体験できる——三菱みなとみらい技術館がリニューアル
2014/02/14 15:00
三菱重工が手がける最先端の科学技術や製品を展示する三菱みなとみらい技術館は、体験展示コーナー「トライアルスクエア」をリニューアルし、2月23日にオープンする。同コーナーでは宇宙資源採掘船を設計して操縦したり、タブレットで設計したオリジナルの採掘船データを3Dプリンタで出力して手に入れたりできる。
トライアルスクエアで新たに始まるのは、未来の月面資源採掘船の開発を疑似体験できるプログラム「スペース・プロジェクト」。三菱重工とキーエンスが協力し、設計体験と3Dプリンタの組み合わせたプログラムになっている。
スペース・プロジェクトは「2020年に月で夢の鉱物が発見された」との設定に基づき、資源採掘船「ドデカトロン」を設計する内容。12人が同時に参加する「ミッション・ラボ」と、1人で挑戦する「カスタム・ラボ」で構成されている。
ミッション・ラボでは、未来の設計デバイス「GA-BAN」を使い、12人がエンジンやコックピット、採集ローラーなどのパーツの設計を担当し、1つのドデカトロン機体を作る。その後に完成したドデカトロンを操縦し、月面での資源採掘ミッションを行う。参加者にはキーエンス製3Dプリンタで出力したドデカトロン(量産モデル)がもらえる。当日先着順予約制で、参加料は1人500円。
カスタム・ラボは専用タブレット端末を使い、ミッション・ラボでチームに分かれて設計したドデカトロンの12個のパーツを、すべて1人で設計できる。作成されたオリジナルデザインは、3Dプリンタで出力され、後日郵送される。1日に36人体験可能で、参加料は2500円。
三菱みなとみらい技術館は1994年開設、三菱重工の事業分野である「環境・エネルギー」「航空宇宙」「海洋」「交通・輸送」「くらしの発見」「技術探検」の6つのゾーンに分かれている。スペース・プロジェクト以外に、船や航空機を設計、操縦体験できる「3D_CADワークス スタジオ プロ」といった展示もある。2012年10月には累計入館者200万人を達成した。入館料は大人500円、中高校生300円、小学生200円。