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ワシントン大学で3Dプリンタを用いて心臓治療用の装置を開発

ワシントン大学の国際研究チームが、3Dプリンタを使って、柔軟でセンサなどが埋め込まれた立体的な膜を作ることに成功した。この3D弾性膜は、患者の心臓に一致する形に出力されている。

試作した、心臓を包み込む膜。センサや配線が見える。 この技術の開発によってこれまで治療ができなかった不整脈疾患に対応する新しい治療法が得られる可能性があるという。 試作した、心臓を包み込む膜。センサや配線が見える。 この技術の開発によってこれまで治療ができなかった不整脈疾患に対応する新しい治療法が得られる可能性があるという。

膜に埋め込まれたセンサによって、温度や心臓の動き、pHなどを測定するとともに、不整脈などの症例に対して電気パルス刺激を与えることもできる。これまでの技術では、心臓の表面を覆ったりできず、縫い合わせたり接着することなしに長期間使用するために必要な心臓との接触を保つことはできなかった。

「患者それぞれの心臓は異なる形だが、現状の装置はフリーサイズで、患者の心臓にカスタマイズされていない」とチームメンバーは述べている。MRIやCTスキャンを駆使して心臓の3Dモデル作り、それを3Dプリントすることで患者それぞれの心臓にあった装置ができるという。 

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