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プラごみを3Dプリンタの材料にリサイクルする台湾の自転車Fab

台湾の台北市で、自転車にプラスチックシュレッダと3Dプリンタを積んだ自転車「Mobile Fab」が話題になっている。ペットボトルなどを渡すとその場でシュレッダにかけられ、ゴミは3Dプリンタの材料となり、新しい製品として生まれ変わる仕組みだ。

このMobile Fabの活動の目標は、“路上で3DプリンタをPRする”ことだという。3Dプリンタを知る人は出力材料にコストがかかると思っているが、Mobile Fabでは路上でペットボトルを必要なフィラメントの素材に変え、すぐに3Dプリンタを動かすことができる。

Mobile Fabを立ち上げた一人であるHan Kaiyu氏は「一般の人に3Dプリンタの手軽さとリサイクルすることの価値を知ってほしい。台湾の商業デザインの考え方を変えたい」と説明しているという。Han Kaiyu氏は大学を卒業したものの、従来の考え方では個々のデザイナーは実験的なデザインの機会を得ることが難しく、またそのようなユーザーを見つけることも困難であると感じ、仲間と共にthe Fabraft Design Labを設立。チームはまずプラスチックゴミがどのようにリサイクルされるのかを研究し、自転車で3DプリンタをPRする方法を思いついた。このようにして環境保護とテクノロジーのプロモートを兼ね備えたホットな自転車のプロジェクトが開始された。

いまではMobile Fabは数百人のユーザーに活用されている。氏の次のプロジェクトはMobile Fabをトラックに進化させることだそうだ。

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