家庭用3Dプリンタで作れるエレキバイオリン「F-F-Fiddle」
2014/03/27 11:00
エレキバイオリン「F-F-Fiddle」はCADデータをクリエイティブコモンズライセンスのもとで公開しており、誰でも3Dプリンタでエレキバイオリンを出力したり、自分の好みに作りかえたりすることができる。
F-F-Fiddleプロジェクトを始めたのは、オレゴン州に住む機械エンジニアのデビッド・ペリー氏と友人で工業デザイナーのダン・ニコルソン氏だ。彼らはF-F-Fiddleの作成に3D CAD「Autodesk Fusion 360」、STLデータ管理に「netfabb Basic」、3Dプリントの準備には「Slic3r」、「KISSlicer」や「Repetier-Host」など無償のソフトを利用した。3Dプリンタは主にType A Machinesの「Series 1」を使ったという。
現在F-F-Fidleのモデルは第6プロトタイプ、デザインは第7プロトタイプまで作成されている。あご当てや肩当ての部分はそれぞれ個人でカスタマイズ可能で、3Dプリンタによる造形で可能となった内部配線や共振のために必要なスペースを確保し、表面は木目調を再現している。総部品コストは250ドル(約2万5600円)ほどだという。
クリエイティブコモンズライセンス(表示-非営利-継承:原作者のクレジットを表示し、非営利目的に限って、改変した場合はオリジナルと同じライセンス条件で公開することが条件)に従いオープンソースとなっており、CADファイルや組み立てマニュアルが公開されている。