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3Dプリンタで制作された、子宮をイメージした長椅子「Gemini」

建築家でデザイナーでもあるMITメディアラボのネリ・オックスマン(Neri Oxman)教授が、Stratasysのマルチカラー/マルチマテリアル対応3Dプリンタ「Objet500 Connex3」で出力した部品を使った、子宮をイメージした長椅子「Gemini」を発表した。

Gemini(双子座の意)は2人掛けの長椅子で、内側表面の材料特性とその空間的配置によって、音響や質感で、子宮の中での双子の関係を伝えるもの。MITの材料科学・工学専攻のクレイグ・カーター(W. Craig Carter)教授と共同で設計したという。

Geminiとネリ・オックスマン教授 Geminiとネリ・オックスマン教授

Geminiの内側にはObjet500 Connex3を使い、44種類の複合PolyJetデジタル材料で造形した部品が敷き詰められている。この「スキン」は、Stratasys独自のトリプル噴射技術によって、3つの基本的な材料をブレンドし、透明や不透明の黄色やオレンジ色のさまざまな色合いを、異なる剛性で造形したもの。それにより、音の吸収度を変化させ、形状等と合わせ、静かで落ち着いた環境のための、独特の振動音響効果を可能にした。

「この長椅子は、音を内側に反射する曲面を用いて設計されています。表面構造は音を散乱させ反射します。それにより、とてもとても静かで穏やかな環境を作るのです」とオックスマンは説明している。

Geminiは、フランスのパリにあるLa Laboratoireで開催中の展示「Vocal Vibrations」で初公開されている。 

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