新しいものづくりがわかるメディア

RSS


筋肉の動きをセンサで読み取ってアプリが作れる「マッスル・リンク」

電子製品メーカーの東京デバイセズは2014年4月30日、筋肉が動くときの微弱な電流の変化を捉え、アプリやデバイスを簡単に開発できる筋電アプリケーション開発キット「マッスル・リンク」を発売した。

筋肉は大脳から神経を介して伝達される微弱な電気信号によって動く。筋肉が収縮する際には筋繊維に活動電位が生じるが、この電位は皮膚表面でも微弱な電位の変化として検出可能で「表面筋電位」と呼ばれる。マッスル・リンクに付属する東京デバイセズのUSB筋電センサ「IWS940」はこの表面筋電位をリアルタイムに連続値として検知できる。

マッスル・リンクには、筋電アプリケーションの開発に必要な筋電センサのほかに、電極、ケーブル、デモプログラムとそのソースコード、開発ライブラリなどが含まれ、簡単なコードを書くだけで筋電の情報を利用したアプリケーションやデバイスが開発できる。

最近では筋電を利用した入力コントローラや介護ロボットが注目されているが、これまで筋電を利用するためには専門の計測機器や独自の回路設計が必要だった。マッスル・リンクは筋電の測定回路をワンチップ化したことで大幅なコストダウンに成功した。

プログラミングに必要なライブラリは無償で提供しており、Windows、Linux、Androidなど幅広いOSに対応する。組み込み用の基板モジュールを使用することで、独自ハードウェアの開発も可能だ。

応用可能な分野はロボット、スポーツ、ヘルスケア、介護福祉、音楽、アート、ゲーム、など。価格は2万9800円(税別)。 

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る