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Raspberry Pi販売が300万台超え——国内でも10万台、教材用需要増

英国のRaspberry Pi財団がプログラミング教育向けに開発した、クレジットカード大の廉価なコンピュータ「Raspberry Pi」の世界での販売台数が、6月末で300万台を超えたと、正規販売代理店アールエスコンポーネンツが発表した。日本国内では教育分野での関心が高まっておりこれまでに約10万台を販売している。

子どもが好きなように触ってプログラミングに親しめるようにとの考えから開発されたRaspberry Piは、その価格と使い勝手の良さから教育分野だけでなく産業向けや家電製品などへ広く活用されており、専用カメラモジュールのほか、企業や個人などがさまざまな拡張ハードウェアを出すなど関連製品も数多い。

アールエスコンポーネンツによれば、日本では教育現場からの関心が高まっており、筑波大学での組み込み機器プログラム開発の講義や、多摩美術大学での衛星芸術プロジェクトにおける衛星データ処理などにRaspberry Piが利用されている。また2012年度実施の文部科学省の新学習指導要領で、中学校の技術・家庭科に「プログラムによる計測・制御」履修が義務づけられたことから、教材としてRaspberry Piを導入する学校が増えているという。同社では今後も、小学校から大学まで教材としてのRaspberry Piへの関心は続くと見込んでいる。 

※Raspberry Piの画像は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス「表示—継承」に従って利用しています。

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