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世界初? 技術力の低い人限定ロボコン「ヘボコン」大盛況のうちに終了

7月19日にお台場の東京カルチャーカルチャーで“技術力が低い人”限定のロボットコンテスト「ヘボコン」が開催された。
このイベントはニフティが運営するWebサイト「デイリーポータルZ」が企画・主催したもので今回が第1回。当日は直前に追加チケットが発売されるなど観覧チケットは完売し、全国紙や在京テレビ局が数多く取材するなど注目度の高いイベントとなった。

大会ルールはトーナメント方式による相撲対決で、四角い土俵の左右の隅から機体を放って、外に出たら負け。
「接触しないまま、両機とも外に出たら再試合」、「1分たって動かなかったら負け」といった技術力の低さに配慮したルールがあるほか、遠隔操作や自動操縦など技術力が高いと判断された機能を使用した場合は減点対象になるが、ラジコンにぬいぐるみを乗せただけなど実装方法が稚拙な場合は減点対象にならないといった、他のロボコンには見られない独特のルールが設定された。

大会には小学5年生からシニア層まで幅広い年齢の参加者による32台がエントリーした。

「電子工作をしたことはないが技術力は問わないということでエントリーしてみた。」(男性ITエンジニア)
「イベントの記事をたまたま見て、これなら自分でも参加できると思ってエントリーし、3日で作った。」(女性会社員)
と、出場者のほとんどが電子工作未経験者。試合前には技術力の低いポイントをPRして会場から笑いが漏れ、試合中はいびつな動作や出場者自身も予想しなかった動きに会場が湧くなど、一般的なロボコンからかけ離れた雰囲気の中でイベントが進行した。 

おもちゃの列車を改造。レールを敷けないため、プラスチックの板をスタビライザーの代わりにテープで取り付けている。 おもちゃの列車を改造。レールを敷けないため、プラスチックの板をスタビライザーの代わりにテープで取り付けている。
光学ドライブを改造した機体の上に牛のフィギュアを乗せたがバランスが悪いため、試合中は牛が外されていた。 光学ドライブを改造した機体の上に牛のフィギュアを乗せたがバランスが悪いため、試合中は牛が外されていた。
タミヤのキットにダイオウグソクムシのiPhoneケースを被せただけのロボットだが、作者は本職のハード系エンジニア。 タミヤのキットにダイオウグソクムシのiPhoneケースを被せただけのロボットだが、作者は本職のハード系エンジニア。
ポンプを押すと空気圧で動く。ロボコンでありながら、モーターを一切使っていない機体でエントリー。 ポンプを押すと空気圧で動く。ロボコンでありながら、モーターを一切使っていない機体でエントリー。

大会の模様はUstreamで録画が公開中。第2回の予定は未定との事だが、出場者だけでなく主催者からも第2回に対する抱負が語られた事もあり、次回開催への期待もうかがえる雰囲気の中でイベントは終了した。

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