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オープンソースの粉末積層法3Dプリンタ「Plan B」

家庭用デスクトップ3Dプリンタの主流である熱溶融積層法(FFF)とは異なり、粉末の素材と特殊な接着剤を用いてオブジェクトを形成する粉末積層法を使った3Dプリンタ「Plan B」がオープンソースで開発中だ。

FFF方式では素材のプラスチックなどを溶融してノズルから押し出しつつオブジェクトを造形するが、粉末積層法では石膏などの粉末状の材料にインクジェット技術で接着剤を吹き付けて造形する。1993年にマサチューセッツ工科大学で開発されたものだ。この粉末積層法では、粉末材料自体が支持材(サポート材)の役目を果たすため比較的複雑な形状にも向き、また石膏材料に着色してフルカラーにすることが容易なため、商用3Dプリントサービスでは多く用いられている。

Plan Bもこの方法を使っており、現在はまだ単色での石膏のプリントのみに留まっているが、セラミックスや黒鉛粉末でのプリント実験に進みたいと考えているという。 

Plan Bの印刷容量は150×150×100mm、一層の厚さは25~100μm、解像度は96dpi。プリンタ本体にかかるコストは約1000ユーロ(約13万7000円)だ。X/Y軸の精度は0.05mmで、プリント速度は1時間当たり30mmだが、今後もっと改善されるとのこと。

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