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アビー、光造形方式3Dプリンタ「SCOOVO MA」発表

国産FFF(熱溶融積層)方式3Dプリンタ「SCOOVO」シリーズを製造販売してきたアビーが、新たに光造形方式3Dプリンタ「SCOOVO MA」シリーズを発表した。低価格、高精細、低ランニングコスト、高速造形、長寿命光源が特徴だ。

今回発表されたのは、最小積層ピッチや最大造形サイズが異なる2機種、「SCOOVO MA10」と「SCOOVO MA30」。SCOOVO MAシリーズは、光造形方式3Dプリンタの光源として一般的に使われているレーザー照射ではなく、DLPプロジェクション方式を採用し、光硬化樹脂に対して点でなく面で照射することで造形時間を高速化した。また一般的な光造形方式3Dプリンタでは、光硬化樹脂を造形タンクに満たして造形するが、SCOOVO MAシリーズでは露光する分(1層分)ずつ注いで造形するため、光硬化樹脂を無駄にすることがなくランニングコストを大幅に抑えられるという。

光源はレーザーとLEDのハイブリッドとなっており、光源寿命が約2万時間で、水銀ランプと比較しておよそ10倍で、これもランニングコストの削減につながるとしている。光硬化樹脂には、耐候性の高いアクリル樹脂と、弾性があり柔軟性の高いゴムライク樹脂の2種類の材料を用意する。オプションの着色料を使ってオブジェクトに色をつけることもできる。

仕様は、SCOOVO MA10が本体サイズ683×554×922mm、重さは約63kg、最小積層ピッチ50μm、XY解像度100μm、最大造形サイズ100×75×150mm、造形速度は1時間あたり約15mm、消費電力約500W。サポートOSはWindows 7/8/8.1。SCOOVO MA30が本体サイズ683×554×1042mm、重さは約65kg、最小積層ピッチ25μm、XY解像度50μm、最大造形サイズ96×54×150mm、造形速度は1時間あたり約20mm、消費電力約650W。サポートOSはWindows 7/8/8.1。

価格は、SCOOVO M10が168万円(税別)、SCOOVO M30が298万円(税別)。9月中旬に出荷開始の予定。

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