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デザイン科の学生が同級生に贈った、美しい3Dプリント義手が話題

実用性と美しさを兼ね備えた義手を作製したとして、ジョージア州のSavannah Collegeの学生エヴァン・カスターと同級生のイヴァニア・カスティーロのドラマチックなストーリーを3ders.orgなどが報じている。

同級生といっても、二人はそれまで話したこともなく、ほとんど初対面も同然だった。イヴァニアは「お互いに話したこともなかったので、初めて話を聞いたときは困惑したけれど、どのようなものができあがるのか、義手のデザインに興味がわいたので、彼に協力することにした」と彼女は述べている。

エヴァンはデザインや建築、デジタルものづくりに興味を持っており、現在は修士号をとるためカリフォルニア芸術大学に進学している。彼は「3Dプリンタを使用したいと思い、中でも特に義手を作製したいと考えていました。コンペへの出展はその創作欲を後押ししてくれました」とDaily Mail Onlineに語っている。

エヴァンは義手の設計にあたって、イヴァニアの腕をあらゆる角度から撮影し、3D CADツールRhinocerosとそのプラグインのGrasshopper(スクリプトやプログラミングの知識をあまり必要としないプラグイン)を用いて義手を設計した。彼は義手の作製において、機能性と美しいデザインの両立を目指した。最終的にFFF(熱溶融積層)方式3Dプリンタによって一つのパーツとしてプリントされた。美しく装飾的なフレームは非常に軽量で、イヴァニアの腕にフィットしたという。 

プリントには45時間以上かかった。義手の中は空洞で、電球を仕込んで中から照らすこともできる。可動部はないがグラスワインを掴むことができる程度に機能的で、一般的なアクセサリーより実用的であるとエヴァンは説明している。彼は新しく、よりフィットする義手を作製しているというが、まだ彼の目指すデザインにはほど遠いという。

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