ArduinoとSharebotが超高精細FFF方式3Dプリンタを共同開発
2014/10/03 11:00
Arduinoとイタリアの3DプリンタメーカーSharebotが共同で開発した超高精細3Dプリンタ「Materia 101」が、10月3日にローマで開催されるメイカーフェアで披露される。
Materia 101はFFF(熱溶融積層)方式3Dプリンタで、外形サイズは310×330×350mm、重さは10kg。最大造形サイズは140×100×100mm、XY平面での解像度は60μm、最小積層ピッチはなんと2.5μmとFFF方式としてこれまでになく高精度な印刷が可能なようだ。ノズル径は0.35mmで、フィラメント素材は1.75mm径のPLAが使える。
発表されたスペックによると最大造形サイズは小さめだが、非常に高精細な造形が可能なようだ。価格はキットが600ユーロ(約8万2000円)未満、完成品は700ユーロ(約9万6000円)未満としており、Arduinoは初心者やメイカーズ、教育分野向けのプリンタであるとしている。
制御コントローラーとして「Arduino Mega 2560」が載っており、オープンソースのファームウェアで動いている。ArduinoとSharebotが技術を提供し合い、共同で開発した。
2005年に発足したArduinoのプラットフォームは、電子製品の製作において、ほとんど技術的な知識がなくても製作可能なよう、メーカーを支援するために設計された。Arduinoはイタリア国内のみならず、海外でもオープンソースのハードウェアとして非常に普及している。Materia 101開発においてはSharebotがこれまでにリリースした3Dプリンタ開発経験が生かされている。