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FFF方式3Dプリンタによる火事を防ぐ安全装置「Smoke Signal」

FFF(熱溶融積層)方式3Dプリンタから目を離して火事になった事例を踏まえ、出火の前段階である煙が出た時点でそれを感知し、電源を遮断する装置がKickstarterに登場した。

3Dプリンタ、とりわけFFF方式3Dプリンタの造形には長時間かかることが多いため、いくらマニュアルに“プリントを始めたら目を離さないで下さい”と書かれていても、プリント中の3Dプリンタをほったらかしにしてしまうこともあるだろう。その結果、3Dプリンタから発火して火事を引き起こす恐れがあることを懸念したアンドリュー・マウラー氏が立ち上げたプロジェクトが「Smoke Signal」だ。

Smoke Signalの使い方は簡単だ。壁のコンセントにSmoke Signalのリレーユニットの電源プラグを挿し、3Dプリンタの電源プラグをリレーユニットのコンセントに挿す。あとは煙感知センサユニットを3Dプリンタの上部に乗せて、センサユニットとリレーユニットをケーブルで接続するだけ。センサと本体を繋ぐケーブルは約180cmのものが付属するが、任意の長さのものと取り替えることができる。 

センサが煙を感知すると、リレーユニットが3Dプリンタへの電源供給を遮断する。プロモーションビデオでは13秒ほどで電源は遮断された。出火する前の煙が出た段階で対処するため、火事が起きるのを未然に防ぐことができる。

記事作成時で目標資金調達額7000ドル(約75万円)のうち、5500ドル以上が集まっている。現在70ドル(約7500円)出資するとSmoke Signalが入手できる。調達資金が1万ドルを達成した場合、センサが煙を感知したときにメールなどでそれを知らせる機能や、Smoke SignalのハードウェアにArduino互換性を持たせるなどのオプションを計画している。 

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