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3Dプリント耳で録音した都市の音を体感できる「Sound City Project」

非常に臨場感のあるリアルな都市の環境音が聴ける「Sound City Project」には、3Dプリンタで作った“4つの耳”に取り付けられたマイクでバイノーラル録音した音が使われている。

このプロジェクトは、世界中の音を共有したいと思ったサウンドデザイナーたちやクリエイティブな開発者によって発足した。彼らは「このプロジェクトは3Dサウンド録音を利用して、まるでその場に居るような臨場感を味わうことができる」と述べている。

このプロジェクトを可能にしたのは、3Dプリントと最新のオーディオ技術の組み合わせだ。集音に用いたのは3Dプリントした耳の形にマイクを仕込んだ録音装置で、数カ月をかけてニューヨーク、サンフランシスコ、オスロ、ストックホルムなど各都市のざわめきを録音した。バイノーラル録音とはステレオ録音の一種で、人間の頭部の音響効果を再現して録音することにより、耳に聞こえるリアルな音を再現する録音方法だ。

録音には4つの耳を用意し、周囲360度全方向からの録音を可能にしている。開発者たちはこの録音装置“サウンドヘッド”を完成させるまでにいくつもの試作品を作製したという。耳の形をした外装部分はFFF(熱溶融積層)方式3Dプリンタによって試作し、最終的なサウンドヘッドはShapewaysのプリントサービスを使用して印刷したという。 

“耳”の試作品 “耳”の試作品

サウンドヘッドはより正確な録音が出来るよう、解剖学に基づいて人体の頭の大きさに合わせて作られている。開発者によれば、これは左右の耳の間の距離を計算に入れた、頭部伝達関数を考慮してのことだいう。

実際の音は、プロジェクトサイトで聴くことができる。ぜひヘッドホンで聴いてみてほしい。 

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