Carveyの使い方は非常に簡単だ。デザインが決まったら、付属のソフトウェア「EASEL」に取り込む。EASELはWebブラウザ上で実行でき、2Dのデザインを簡単に3Dに置き換えてくれる。またユーザー間でのデザインの共有も可能だ。

次に切削する素材を設定する。EASELにはあらかじめ素材のライブラリが組みこまれているので、そこから選択するだけでいい。使用できる素材は広葉樹、針葉樹などの木材、合板、アルミニウムや銅、真ちゅうなどの軟質金属、回路基板、アクリルやHDPEなどのプラスチックなど。

そして最後に決定をクリックすれば切削が始まる。オートキャリブレーション機能がついているので、少しの歪みなどは自動的に補正してくれる。また作業領域は完全にカバーされているため、事故の危険も少なく作業音も静かだ。切削くずが周りに飛び散ることもない。

公開されている仕様は、外形サイズが610×610×460mm、作業領域は300×200×70mm、重さは27kg。さまざまなフライスビットを利用できる。PCとの接続はUSBで、EASELの推奨動作環境はWindowsまたはMacOSで動くChrome。

記事執筆時点では1999ドル（21万5000円）の出資でCarveyが1台入手できる。日本までの送料は150ドル。出荷開始は2015年9月の予定だ。