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仮想空間でものをつかむ感覚が得られるデータグローブ「Dexmo」

仮想空間にあるものを手で操作するデバイスであるデータグローブに、ものをつかんだときのフィードバックを返す機能を備えた新製品がKickstarterに登場した。

この外骨格型データグローブ「Dexmo」を開発したDexta Roboticsは今年3月に設立された新しい企業だ。高品質ながら手ごろな価格でロボットハードウェアを提供し、ロボット工学と仮想現実空間(VR)との隔たりを埋めることに注力している。

Dexta Robotics がKickstarterのプロジェクトに出している製品2つある。「Dexmo Classic」は装着することで、指の動きを11の可動角度として検出し、埋め込まれたセンサがXYZ軸に変換した指の動きを出力する。また「Dexmo F2」は仮想空間内でのものをつかんだり離したりするときに指にかかる力が、実際に装着している手にフィードバックされる。仮想空間内の物体と(仮想の)指が接触した場合に、信号が装置に送り返され、装置のブレーキ機能が働き、指の動きを制限する。この機能に使われている小型のブレーキ機能は特許出願中だという。

これらを使えば、仮想空間ゲームのジョイパッドの代わりだけでなく、仮想楽器の演奏や、ロボットアームを遠隔操作したり、医療の予備学習に使ったりするなど、さまざまな用途があるだろう。

記事執筆時点では目標資金額20万ドルのうち5万ドル(約540万円)弱が集まっているが、すでに「Dexmo Classic」「Dexmo F2」の右手のみの装置とSDK、データ受信のためのArduinoライブラリがセットになったパックは品切れとなっている。 

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