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エンジニアリングプラスチックで造型できる3Dプリンタ「3DISON AEP」

韓国の3DプリンタメーカーであるROKITが、強化プラスチックフィラメントを材料に使うFFF(熱溶融積層)方式3Dプリンタ「3DISON AEP」(発音はEDISONだ)を発表した。

強度や耐熱性、耐候性に優れた工業用のエンジニアリングプラスチックは、これまで高価な産業用3Dプリンタでなければ造型材料には使えなかった。しかし3DISON AEPならば、低価格でエンジニアリングプラスチックフィラメントで造形ができる。

3DISON AEPは、外形サイズ511×402×570mmで、アルミニウム製の筐体、耐熱プラスチック製の部品と最新式の冷却システムを備えている。押出ノズル部の設定可能温度は最高350度。プリントベッドも200度まで加熱できる。

ROKITはこの3DISON AEPに適したフィラメントを開発するために、サウジ基礎産業公社(SABIC:旧GEプラスチックス)と提携した。フィラメント素材には、ポリエーテルイミド樹脂である「ULTEM9085」を使用。ポリエーテルイミド樹脂は、アルミニウムの1.5倍、コンクリートの2.5倍もの抗張力を持つ。さらに、150度までの温度に耐え、発火・発煙・煙による毒性に対し国際規格の認証を取得済みだ。航空機、船舶、宇宙、車両や物流など、軽量かつ強度が求められる分野への活用が期待されている。 

韓国内における3DISON AEP本体の価格は750万ウォン(6935ドル、約80万円)、ULTEM9085製フィラメントは700gで33万ウォン(305ドル、約3万5000円)。

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