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3Dスキャナにもなるデルタ型3Dプリンタ「FLUX」が目標資金額達成

先日fabcrossでもお伝えした、3Dスキャナ、レーザー刻印機としても使えるデルタ型3Dプリンタ「FLUX」がKickstarterに登場、目標資金の5倍以上もの資金を獲得している。

FLUXの仕様は、外形305mm×265×550mm、重さは5.4kg。最大造形サイズは直径170×高さ180mm、XY解像度は20μm、最小積層ピッチは30μm、最大プリント速度は毎秒100mm。3Dスキャナとしては最大で直径140×高さ85mmのスキャンが可能。交換するヘッド部分の取り付けには磁石を使用しているため、特別な工具は必要ない。

操作はBluetoothを介し、スマートフォンやタブレットのアプリで行なう。開発中のソフトウェア「FLUX Studio」はよりユーザーが直感的に使いやすいよう、3Dモデリング、ハードウェア操作、システム構成を簡素化するという。 

3Dプリンタとしては高解像度のステッピングモーターを使用し、プリントヘッドは過熱による誤作動を防ぐために3つの冷却ファンを備えている。交換用ヘッドモジュールの一つであるレーザー刻印は200mWのレーザーを使用し、金属には使えないが、木材であれば十分に刻印を入れることができる。3Dスキャナとしては、本体即部に備えたカメラを立ち上げて、ターンテーブルにオブジェクトを置き、回転させながらスキャンする手法を用いている。

さらに、交換可能なヘッドモジュールとして、デュアル押出器やセラミック用押出器、食品用のペースト用押出器を開発中だ。それに加え、新たなモジュールの作成やユーザーコミュニティでアイディアを共有するために、新しく優秀なエンジニアかチームに加わったという。また、ベンチャー企業と提携し特別な素材を扱えるようなモジュールの開発にも力を注いでいる。

549ドル(約6万3000円)の出資で、3Dプリンタ用モジュールと本体、PLAフィラメントのセットが入手できる。送料は別途必要で、配送は2015年7月の予定。 

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