新しいものづくりがわかるメディア

RSS


3Dプリンタで出力する、湿度に応じて形状が変わる建築材料を開発中

独シュツットガルト大学の研究者らが、湿度に応じて形を変える建築材料を、3Dプリンタを使って開発中だ。晴れた日には開き、雨の日は閉じる松かさの動きにヒントを得たものだ。

この材料を建造物に組み込めば、動力なしの簡単な構造で、天候に合わせて自動で開閉できるようになるという。

この建築材料で特筆すべきは、湿度の変化を検知するためのセンサや動かすためのアクチュエータなどの部品を持たないこと。この建築材料は花のようにも見える形の開口パーツで、当初は外部湿度の変化に反応して伸縮する性質を持つ木の薄板を使って製作された。現在は、同様の機能を持つ開口パーツを、選択的レーザ焼結法のような3Dプリンティングで作成された素材で構成することを目指している。

将来はこの技術により、雨だけでなく、強い日射しや冷え込んだ外気も遮断して、建物内部の温湿度を一定に保つことができるようになるという。3Dプリント技術を利用することで、この建築材料の大量生産が可能になれば、街中の建物に広く採用されるようになることも期待される。

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る